ISBN:4101457131 文庫 天童 荒太 新潮社 2004/02 ¥500
その昔、“0”というのはものすごい発見だったらしい。
“1”とか“2”は、遥か昔から存在していたのだけど、“0”というものを見つけるのは、そのもっと後だった。
「だって、“0”ってもともとないんだから。それを発見したのってすごいことだったんだよ」
と中学生のときの数学教師が言っていたのを思い出した。
ゆったり優雅に朝食を摂りながら。
今日は休みだったので、いつものように慌しく食べずに済んだのだ。
この作品は、家族をテーマに書かれていて、けっこうリアルだ。
亜衣ちゃんという摂食障害の女の子の心理描写が、もう、ドキッとするくらい鋭い。
他の大人たちの言葉は、ちょっと大げさだなー、という印象を受ける部分もあるけれど。
なぜか私、これを読んで“差別”というものについて考えてしまったけれど、きっと、“差別”のない世界に生まれてたなら、“差別”という言葉自体存在しなかったんだろうなって思った。
世の中には色んな“差別”が存在するけれど…、自分を“差別”する人が目の前にいたとしても、どこ吹く風って感じで何も変わらない自分でいられたら、、、
うまくいえないけど、“差別”はする側だけの問題になるんだと思う。“差別”されていると思うということは、それを暗に受け入れていることにもなってしまうんじゃないかなぁって。
自分は自分といえる強い自信を持って生きている人の前では、“差別”ってのもかすむんだろうな。
私も、いつもそういう存在で在りたいなぁ。
その昔、“0”というのはものすごい発見だったらしい。
“1”とか“2”は、遥か昔から存在していたのだけど、“0”というものを見つけるのは、そのもっと後だった。
「だって、“0”ってもともとないんだから。それを発見したのってすごいことだったんだよ」
と中学生のときの数学教師が言っていたのを思い出した。
ゆったり優雅に朝食を摂りながら。
今日は休みだったので、いつものように慌しく食べずに済んだのだ。
この作品は、家族をテーマに書かれていて、けっこうリアルだ。
亜衣ちゃんという摂食障害の女の子の心理描写が、もう、ドキッとするくらい鋭い。
他の大人たちの言葉は、ちょっと大げさだなー、という印象を受ける部分もあるけれど。
なぜか私、これを読んで“差別”というものについて考えてしまったけれど、きっと、“差別”のない世界に生まれてたなら、“差別”という言葉自体存在しなかったんだろうなって思った。
世の中には色んな“差別”が存在するけれど…、自分を“差別”する人が目の前にいたとしても、どこ吹く風って感じで何も変わらない自分でいられたら、、、
うまくいえないけど、“差別”はする側だけの問題になるんだと思う。“差別”されていると思うということは、それを暗に受け入れていることにもなってしまうんじゃないかなぁって。
自分は自分といえる強い自信を持って生きている人の前では、“差別”ってのもかすむんだろうな。
私も、いつもそういう存在で在りたいなぁ。
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