一人でいられない夜

2004年2月16日
昨夜、前付き合ってた彼女を部屋に呼んだ。
私は親子丼を作ろうと思ってて、彼女は親子丼が好きだったことを思い出したから。
私が
「泊まってく?」
と訊いたら、
「いや、帰る」
といった。
でも彼女、いつもより元気がない。
「マッサージでもしようか?」
と布団に彼女をうつぶせに横たえた。

背中とか肩甲骨とか、足とかをもみもみしていたら、彼女はぱったりとしゃべらなくなった。
「どした?」
と私が訊いたら、彼女は泣いていた。
彼女は今、仕事で研修中なのだけど、自分の思うようにいかないことが多くて本当に苦しい想いをしているらしい。
しかも、理不尽な扱いも受けている。
他の人が同じことをしても怒られないのに、なんで私だけ怒られるのだろう、と悔しそうに声を震わせていた。

私はこういうとき、なんて言葉を掛けたらいいのかわからない。
ただ、そばにいて、寄り添って、話を聞くだけしかできない。
「この苦しみも、必ずいつか終わるから。終わらないことなんて、ないんだから」
と言ったけれど、彼女の心に届いていたかはわからない。

結局彼女は一人になりたくないと言って、一晩泊まっていった。
そういう夜は私も経験したことがあって、なんとなく彼女の気持ちもわかった。
朝、泣きはらした目をした彼女を見送りながら、彼女の苦しみが少しでも軽くなっていますように、と祈った。

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